渋谷区の産後ケア事業ってどんな制度?
渋谷区の産後ケア事業は、1回の申請で「宿泊型」「訪問型」「デイサービス型(日帰り)」のすべてを利用できるのが特徴です。申請は妊娠28週ごろから、利用したい日の14日前までにLINE・郵送・窓口のいずれかで行い、区から届く「利用承認通知書」を受け取ってから、各施設に予約を入れる流れになります。
ここで注意したいのが、人気の施設は予約が埋まりやすいことと、施設によって受け入れ可能な期間が違うことです。例えば「区としては生後1年まで補助の対象だけど、施設側は生後4ヶ月までしか受け入れていない」というケースもあります。私は出産前にこのことを知っていたので、早めに予約を取ることができました。これから利用を考えている方は、出産前(できれば妊娠中)に施設へ確認・予約しておくことを強くおすすめします。
※利用料や対象期間などの制度内容は変更される可能性があるため、最新の情報は必ず渋谷区公式サイトでご確認ください。
産後ケア(宿泊型)を利用してみた
利用したのは、産後3週目のタイミング。退院後、少しの間自宅で育児をして「どれだけ大変か」を実感してから預けたので、ありがたみが身に染みてわかりました。
お世話になったのは日本赤十字社医療センターです。
- 利用開始は13:00から
- まとめて利用することも、日数を分けて利用することも可能
- ただし、まとめて利用した方が夜間に見てもらえる時間が長くなるので、まとめての利用がおすすめ
私は夜は完全ミルクだったので、22:00〜翌7:00まで赤ちゃんを預かってもらえました。日中も「休みたい」と思ったタイミングでいつでも預けられたので、その時間にゆっくりお昼寝をしたりして過ごしていました。

なお、宿泊型の部屋はシャワー付きですが、日帰り型の部屋にはシャワーがありません。宿泊型を選ぶ大きなメリットのひとつです。
宿泊中の過ごし方:院内のタリーズとローソンが癒しだった
宿泊中は院外への外出はできませんが、院内は自由に動けます。日本赤十字社医療センターには院内にタリーズコーヒーとローソンがあって、赤ちゃんを預けている間にそこへ行くのが本当に癒しの時間でした。「コーヒーを一人でゆっくり飲む」というだけで、こんなに気持ちがほぐれるのかと驚きました。チェックインは13:00で、初日はそのままお昼を食べていなかったので、久しぶりの麺類を味わいながら一人でゆっくり食事できたのが嬉しかったです。

食事は産後食と同じ内容で、毎食フルーツ付き
食事は3食出ます。病院の産後食と同じ内容なので、脂質・塩分が控えめでバランスの取れた食事が自動的に摂れます。毎食フルーツが付いていて、15:00にはおやつ、夜食も出ます。「産後なのに食事を作らなくていい・健康的なものが食べられる」というのは、思っていた以上に心身の回復に効きました。

費用:渋谷区の補助で1泊3,500円
気になる費用ですが、渋谷区の補助を使うと1泊3,500円で利用できました。施設の実費は1泊35,000円なので、1割負担で済んだことになります。
渋谷区は5日分の補助が出ますが、隣接する港区・品川区・目黒区は7日分補助が出るのでさらにお得です。日本赤十字社医療センターは1人あたり最大7泊まで対応しているので、渋谷区の補助5日を使い切った後、残り2日を実費で泊まる選択肢もありました。1泊35,000円と考えると高く感じますが、それだけの価値はあると思えるくらい体が楽になりました。枠の空きがなくて断念しましたが、余裕があればもっと泊まりたかったくらいです。
※補助日数や自己負担額は変更される場合があるため、最新情報は各自治体の公式サイトでご確認ください。
産後すぐの体で、夜間も自分のペースで眠れる時間があるというのは、本当に特別な安心感がありました。
産後ケア(日帰り)を利用してみた
日帰りタイプは10:00〜15:00で利用できました。希望すれば沐浴のサポートを追加でお願いすることもできます。
私は産後1ヶ月から、週に1回ほどのペースで通っていました。利用したのは宿泊型と同じ日本赤十字社医療センターです。宿泊型に比べると預けられる時間は短めですが、ベビーシッターと違って「外出できる機会」になるので、気分のリフレッシュにはとても良かったです。
渋谷区内でははるの星助産院もよく紹介される施設で、お昼ご飯が美味しいと評判です。ただ、みんなで同じ部屋で食事をするスタイルなので、他のママさんと交流したい方に向いています。私は「一人でゆっくり休みたい」タイプだったので日赤を選びましたが、ママ友を作りたい・話したいという方にははるの星のような施設も候補に入れてみてください。
ただ、もし「本当に疲れていて、とにかく休んで療養したい」という状態であれば、自宅で見てもらえるベビーシッターの方が向いていると感じました。日帰り型は「外に出る元気が少しある時のリフレッシュ」、ベビーシッターは「自宅でしっかり休みたい時」と使い分けるのがおすすめです。
ベビーシッターも併用していました
産後ケアに加えて、ベビーシッターも利用していました。ベビーシッターについては
産後に「ポピンズシッター」を使ってよかった話|夜間・朝方・夕方の3回利用したリアル体験
産後の人手不足解消に役立ったポピンズシッター。夜間外食・朝方の睡眠確保・夕方のリセットと3シーンで利用した体験を紹介。東京都の補助制度で1回2000円以下に抑えた方法も解説。
にまとめたのでそちらをご覧ください。
宿泊型・日帰り・ベビーシッター、どう使い分ける?
| タイプ | 向いている人 |
|---|---|
| 産後ケア(宿泊型) | とにかくまとまって休みたい、夜間のケアを頼りたい人 |
| 産後ケア(日帰り) | 気分転換に外出したい、少し元気がある人 |
| ベビーシッター | 自宅でゆっくり療養したい、外出せず休みたい人 |
産後ケアを使って感じたこと:「一人じゃない」と思えた
産後ケアを利用して一番よかったのは、「一人じゃない」と感じられたことです。
実家に頼ることが完全に不可能なわけではありませんでしたが、親も高齢で働いていて、毎日自分のやるべきことがあります。相談すると経験談や周りの話をしてくれるのですが、それが今の自分に合った正解かどうかはわからないんですよね。
その点、産後ケア施設では助産師さんにいつでも相談できます。専門職の方から話を聞けること、何かあればすぐに対応してもらえる環境にいることで、「孤独に育児をしている」という感覚がすっと楽になりました。産後ケアは「体を休める場所」でもあり、「専門家に繋がれる場所」でもあると感じています。
まとめ
渋谷区の産後ケア事業は、宿泊型・日帰り型・訪問型を1回の申請でまとめて利用できる、とても心強い制度です。一方で、人気のため予約が取りづらいことや、施設ごとに受け入れ期間が異なることもあるので、出産前の予約がポイントになります。
「自分が今どれくらい休みたいのか・外に出たい気分なのか」によって、宿泊型・日帰り型・ベビーシッターを使い分けてみると、産後の体と心を上手にケアできると思います。

